駒交換時の点数付け
将棋において中盤になると、戦局はより激しくなり、駒の奪い合いが生じます。
この時、むやみやたらに駒交換をして、気づいたら自分の強い駒が取られ、敵陣の弱い駒を獲得という形になってしまうと、その後の形成は不利になってしまいます。
飛車や角は取られたくないという感覚はあるが、
飛車と角の交換はどちらが有利なのだろうか?香車と桂馬の交換は互角?
今回は駒交換時の損しないための指標についてお伝えします。
指標の話をする前に「2枚換え」を知っておく必要があります。
下の図を見てください。
自身は4二角(①)と金を取りに行き、対して敵が同銀と角を取りました(②)。さらに、自分は同龍と銀を取ることが出来ました(③)。
結果として、自分は角を失い、金と銀を獲得。これを角と金・銀の2枚換えと言います。角を失ったため、損したと思うかもしれませんが、一般的にこの2枚換えは金・銀獲得した自分の有利と言えます。
これをより分かりやすするために使うのが
駒交換時点数表です。
点数計算表
10点
8点
6点
5点
4点
3点
1点
12点
10点
0点
6点
6点
6点
7点
上の図を見てください。必ずしも全ての場面で上の点数表が当てはまる訳ではありませんが、駒交換の参考になると思います。
違和感を感じた方もいるかもしれませんが、歩を見ると一番弱いため1点がついていますが、ト金になると7点と他の成金よりも点数が高くなっています。これは、ト金は取られた後はタダの歩に戻ってしまうため、取られた被害が少ない分、点数が高くなっているのです。
駒交換後の点数はあくまで表の点数であるので、そこでけ注意です。
点数計算実例
例①自陣の香車(3点)と敵陣の飛車(10点)の交換は差の7点分自分の得になります。
例②自陣の飛車(10点)と敵陣の金(6点)・銀(5点)の交換は差の1点分自分の損になります。
例③自陣の成香(香車は3点)と敵陣の金(6点)の交換では差の3点分自分の得になります。成香の6点としないように。
まとめ
- 駒交換で困ったら駒交換時点数表を活用する
- 2枚換えの場合、飛車を失っても金・銀を獲得出来れば得したことになる
- ト金は駒交換後に弱体化するため、他の成金よりも点数が高い。