四間飛車を使って
「右四間飛車」完全攻略
3パターン

将棋を覚えたての人は四間飛車を使うことが多いのではないでしょうか。

四間飛車を使う理由として、四間飛車に相性のいい囲いである美濃囲いが組みやすいことが一つ目。
もう一つは相手がどの戦法で来ても、多少駒組を変えることで対応可能であることが挙げられます。

四間飛車で勝てるようになったとき、立ちはだかる相手の一つに右四間飛車があります。

右四間飛車の飛車・角・銀・桂を使った攻めに、四間飛車側は手も足も出なくなってしまったケースはないでしょうか。

今回は四間飛車を使って、右四間飛車をどのように対策するかをお伝えします。

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後手右四間飛車が桂馬を使わず、速攻で攻めてきた場合(先手が四間飛車)

四間飛車側失敗例①:(先手四間飛車)

図1

ポイント

1.後手が5四銀(10手目)としてきたら、先手は7八銀(11手目)と上がります。

2.後手6五歩(14手目)に先手同歩と取ったら、大失敗です。先手17手目で飛車が6筋から離れてしまいました。

3.先手は飛車が使えておらず、後手は龍を作り、角も利きを生かせてます。

成功例①-1:26手目で後手が同銀とした場合(先手四間飛車)

図2

ポイント

1.先ほどのシーンで、先手15手目は7七角と上がるのが正解です。

2.角交換の後に、後手3三角(22手目)と貼られると怖いと思いますが、先手8六角(23手目)が良い手です。

3.後手が同銀(26手目)としてきたら、6三歩と貼ってみて下さい。すると、31手目でなんと銀を取ることに成功しました。

成功例①-2:26手目で後手が同飛車とした場合(先手四間飛車)

図3

ポイント

1.先ほどのシーンで、先手15手目は7七角と上がるのが正解です。

2.角交換の後に、後手3三角(22手目)と貼られると怖いと思いますが、先手8六角(23手目)が良い手です。

3.後手が同飛車(26手目)としてきたら、飛車交換してみて下さい。

4.その後は先手は飛車を使って、相手陣地を崩しに行きます。先手5三銀(41手目)が決着点になります。

 

後手右四間飛車が桂飛車・角・銀・桂馬で攻めてきた場合(先手が四間飛車)

四間飛車側失敗例②:(先手四間飛車)

図4

ポイント

1.25手目は後手も先手も自陣を囲い、これからの戦いの準備を整えた状態です。

2.後手は8五桂(26手目)と攻めてきます。これをやられたことがある人はいるのではないでしょうか。

3.ここで、先手がやってはいけない手は8六角です。後手32手目で角成を許してしまいます。

4.そして、6六角が後手の必殺技です。これに先手はなす術はありません。

成功例②:27手目は8八角と逃げよう(先手四間飛車)

図5

ポイント

1.先手27手目は8八角と逃げます。

2.後手6五歩(28手目)に対しては7五歩が良い手です。後手同歩とこなければ、そのまま歩で3筋から攻めればいいですが、同歩ときたら、7八飛車(31手目)と飛車をずらすのがポイントです。

3.先手35手目は同桂が正解です。誤って、同飛とかで取ると後手6六角が痛いです。

4.先手8五桂(37手目)、4六桂(39手目)の2連続桂馬が重要ポイントです。6四桂馬と打ちたい気持ちを抑えて下さい。

5.先手3四桂で歩を取るのが目的だったのです。歩を取ったらこっちのもです。

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