「飛車」の手筋4パターン

 将棋のルールを覚えた後は、実際に将棋で勝つための方法を学びます。そこで、重要なもののひとつに「手筋」があります。

  今回はその中の「飛車」の基本手筋について学習します。「飛車」は上下左右自在に動ける将棋駒の最強と言われています。

 元々強い「飛車」ではありますが、今回はその強さを再度実感してみましょう。

 それでは、早速「飛車」の基本手筋を学習していきましょう。

①一間龍

 相手の王将と龍の間い1マス空いた状態。

一間竜①

図1

(図1)5三地点に龍を寄る(この状態を「一間龍」と言います)と相手は4二地点を持ち駒で埋めてきます。そこでこちらは4三金と打ちます。

一間竜②

図2

(図2)相手は同金と取りたいが、王将が取られてしまうため、王将は逃げるしかありません。そうすると、金をタダで取ることができます。

②十字飛車

 飛車の縦横の利き両取りとなること

十字飛車①

図3

(図3)8四歩と打つと、相手は同歩とします。

十字飛車②

図4

(図4)さらに、8四同飛車とします。すると、王手・銀取りになりました。これを「十字飛車」と呼びます。

③送りの手筋

 相飛車の利きがある直線上に相手の王将があるときに持ち駒の金を使って、相手王将を移動させる

送り飛車①

図5

(図5)龍と王将の間に金と少し隙間があります。ここでは一間龍ができないですね。そこで、2二金と持ち駒を打つのが大事です。

送り飛車②

図6

(図6)相手が同王とすると、4二龍とすることが出来ます。これは先ほどの一間龍と同じ形です。

④合わせの手筋

 飛車交換の後に相手に先に自陣に飛車を貼れた時に、合わせて飛車を貼る

合わせ飛車②

図7

(図7)飛車交換の後、相手に7九地点に飛車を貼られてしまいました。そこで、6九飛車と飛車を合わせます。これを「合わせの飛車」と呼びます。

合わせ飛車3

図8

(図8)相手は飛車を取らないと飛車が取られてしまうので、飛車を取ります。それを同金と取ります。すると、今後は相手は飛車を打つスペースが無くなってしまいました。

まとめ

 今回は「飛車」の手筋を4パターンご紹介しました。上下左右自在に動ける駒の中の最強と言われている「飛車」の手筋はいかがでしたか。

 さすが飛車だけに、強烈的に強かったですね。

 「飛車」の手筋に関して、動きと合わせて名前も覚えてみてみましょう。今回説明した場面が出てきたら、是非試してみて下さい。

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