「序盤・中盤・終盤」とは?
将棋を始めたての初心者の方々は何をどのように指せばいいのかわからないという状況に陥る場合があります。
将棋のルールや駒の動かし方は覚えたけど、将棋に勝つ方法がわからない。詰将棋をやってみても、そもそもその場面までたどり着かないのがほとんどではないでしょうか。
「将棋のルール」についてはこちら
ここで大事なことは
「目的」を考えることです。
スポーツでも仕事でも目的があり、その目的から逆算して、今すべきことを考えると思います。ここでサッカーを例にして考えてみましょう。
サッカーだと、目的は相手よりも多くゴールを取ることです(将棋で考えると相手の王将を詰ますことです)。
①そのために、まずポジションを決めて、守備と攻撃の役割分担をします。ゴールを多くとっても、それ以上にゴールを決められては試合には勝てないため、攻撃と同じく守備も大切です(将棋でいう囲いを組み、戦法を決めることであり、【序盤】と呼びます)。
②サッカーで試合が始まるとボールの取り合いになり、攻守が何度も入れ替わります(将棋では敵駒を取ったり、持ち駒を貼ったりと激しいい攻防になり、これを【中盤】と呼びます)。
③サッカーの後半になると、試合も大洲目になり、勝っているチームは守りを固め、あわよくば追加点を狙いにいきますし、負けているチームは追い付くために必死になります(将棋では詰将棋のフェーズであり、相手よりも先に詰みを目指します。これを【終盤】と呼びます)。
このように将棋でも勝つためには様々な過程があります。各過程において、目的を定めて序盤から相手よりも優勢に対局を進めることで中盤、終盤を優位に進めることができます。
まとめると以下のような手順になります。
将棋の流れ
目的:敵の王将を詰ますこと
①序盤
まずは自陣の駒組を行う。囲いを組んで自陣王将を守りながら、どのような戦法で勝ちにいくか検討します。
序盤は中盤・終盤を優位に進めるためにとても大切です。
囲いや戦法のパターンは定跡と呼ばれ、数多くあるので、自身の好きなもので試してみてください。
②中盤
ある程度守備が整い、攻撃の準備が出来たら中盤戦の開始です。
囲いは組めたのに負けてしまうケースは多いと思います。
中盤戦では敵駒を取ったり、持ち駒の使ったり、駒を敵陣に侵入したりと、戦いが激しくなるフェーズですが、各場面での最適な指し方を覚えることで格段に強くなれます。
③終盤
終盤では相手よりも王将は早く詰ますことにつきます。
例え局面が不利であっても諦めてはいけません。詰将棋が出来れば一発逆転のチャンスがあります。
なので、局面が有利であっても油断は大敵です。しっかりと詰ますまでが将棋です。
今回は将棋の流れとして、序盤・中盤・種版についてお話しました。
大切なことは目的を考えることです。
将棋においては序盤・中盤・終盤それぞれの過程での目的でを考えます。
将棋はとても奥が深いスポーツですが、勝てるようになると、どんどん面白くなります。失敗しながら、学び、将棋を全力で楽しんで下さい!