将棋の永世とは?

 3月のライオンで最強棋士こと「宗谷冬司」。

 7大タイトルを独占していたこともある天才棋士。

 無口であるが、そのあまりにも最強ぶりから人気キャラの一人です。 

 このモデルとなったと言われている羽生善治九段、谷川浩司九段は永世称号の持ち主です。

 さて、永世称号ってなんでしょうか?

 詳しく説明していきたいと思います。

永世称号とは?


将棋において、通算や連続で、ある一定以上のタイトルを獲得した棋士に与えられる称号です。

将棋8大タイトルの内、叡王戦を除く7つのタイトルに永世称号が存在します。

8大タイトルに関しては、以下の記事を参考にしてください。

永世称号を取るための条件

タイトル
永世称号
条件
竜王
永世竜王
連勝5期or通算7期
名人
永世名人
通算5期
王位
永世王位
連続5期or通算10期
王座
名誉王座
連続5期or通算10期
棋王
永世棋王
連続5期
叡王
王将
永世王将
通算10期
棋聖
永世棋聖
通算5期

通算ももちろん大変なことではあると思いますが、連続で勝ち続けるのは、言葉のインパクトが計り知れないです。

唯一、連続5期のみとなっている棋王は難易度が高いようです

王座だけ永世王座ではなく、名誉王座となっています。

これは、将棋よりも囲碁において、王座がタイトル戦に昇格し、囲碁における称号「王座」を将棋でも使ったためと言われていてる。

 

永世を名乗るタイミング

基本的には永世称号を獲得した瞬間から名乗ることはできず、引退後に襲名します。

襲名とは先代の次に名を名乗るという意味です。

称号を襲名すると○○永世棋聖のように呼ばれます。

永世名人を獲得したものは○○世名人と呼ばれます。

まだ現役ですが、引退後は以下のように襲名される予定です。

・谷川浩司十六世名人
・森内俊之十七世名人
・羽生善治十八世名人

永世称号獲得者

羽生善治九段

7つのタイトル全てで
永世称号を獲得「永世7冠」

谷川浩司九段

引退後、十七世名人

佐藤康光九段

引退後、永世棋聖

森内俊之九段

引退後、十八世名人

渡辺明名人

引退後、永世竜王。
永世棋王の資格もあり。

 現在は上記の棋士たちが、永世称号を襲名する権利を得ています。

 中でも、羽生善治九段は7冠という前代未聞の記録を出し、国民栄誉賞を受賞しています。

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