将棋8大タイトルについて

 最近は藤井聡太王位・棋聖の話題で将棋界は大盛り上がりですが、そんな藤井聡太王位・棋聖は昨日(2021/8/30)竜王戦挑戦権を掛けた永瀬拓矢王座との3本勝負を見事制し、竜王挑戦を掛けた8大タイトル竜王初挑戦の切符を手にしました。

 神木隆之介が主演を務めた映画「3月のライオン」の原作である漫画「3月のライオン」4巻において、宗谷冬司獅子王VS島田開八段が戦う獅子王戦。これは実在はしないタイトルですが、竜王戦をもじったものと想定されます。

 今回はそんな8大タイトルについて、わかりやすく解説します。

将棋大会説明図(棋戦→公式→タイトル)

将棋でプロになると、棋戦への参加権を得ることができます。

棋戦では公式・非公式があり、非公式はAbemaトーナメントなどです。

そして、公式の中でも、ひと際目立つのがタイトル
将棋棋士が皆目指す、大きな大会です。

一般棋戦は以下のような大会があります。

・朝日杯将棋オープン戦
・銀河戦
・NHK杯将棋トーナメント
・新人王戦
・上州山田チャレンジ杯
・加古川青流戦

8大タイトルの種類

 このように、将棋界にはタイトルというものが存在し、竜王(りゅうおう)・名人(めいじん)・棋聖(きせい)・王位(おうい)・王座(おうざ)・棋王(きおう)・叡王(えいおう)の八つを8大タイトルと呼びます。

 中でも現在、藤井聡太が挑戦しようとしている竜王名人は別格とされており、将棋タイトルの顔として知られています。

タイトル名
主催者
竜王線
読売新聞
名人戦
朝日新聞・毎日新聞
叡王戦
不二家
王位戦
新聞3社連合
王座戦
日本経済新聞
棋王戦
共同通信
王将戦
スポーツニッポン・毎日新聞
棋聖戦
産経新聞

それぞれのタイトルには別の主催者(スポンサー)がついているんです。

将棋のタイトルはテレビや雑誌など、メディアへの露出が激しいので、主催者はタイトルが盛り上がれば、より多くのお金が動くので、ドキドキですね。

最近では野村証券や東急など、新聞会社以外の協賛も増えています。

タイトル挑戦までの流れ

 タイトルは1年に一回、挑戦者がタイトル所持者(タイトルホルダー)に挑戦する機会があります。タイトル保持者と五番または七番勝負を行い、勝ち越した方が新たなタイトル保持者となります。挑戦者はリーグ戦やトーナメントで決めます。

タイトル別賞金

タイトル名
賞金
竜王線
4,320万円
名人戦
3,250万円
叡王戦
2,000万円
王位戦
1,200万円
王座戦
1,200万円
棋王戦
900万円
王将戦
800万円
棋聖戦
700万円

タイトルを取るとやはり、高額のお金が動くものですね。
ただ、サッカーや野球、格闘技など他のスポーツと比べるタイトル(=優勝)での賞金としては、少ない気もしますね。

今後、将棋界がもっと盛り上がるとスポンサーによる賞金も増えていくかもしれないので、我々も将棋界を盛り上げ続けたいと思います!

タイトル保持者(2021/8/31時点)

渡辺明
(名人・棋王・王将)

豊島将之
(竜王・叡王)

藤井聡太
(王位・棋聖)

永瀬拓矢
(王座)

羽生善治
(引退後永世称号)

谷川浩司
(引退後十七世名人)

佐藤康光
(引退後永世棋聖)

森内俊之
(引退後十八世名人)

渡辺明
(名人・棋王・王将)

豊島将之
(竜王・叡王)

藤井聡太
(王位・棋聖)

永瀬拓矢
(王座)

羽生善治
(引退後永世称号)

谷川浩司
(引退後十七世名人)

佐藤康光
(引退後永世棋聖)

森内俊之
(引退後十八世名人)

一人でいくつもタイトルを持っている棋士もいますね。

毎年持っているタイトル分防衛しつつ、他のタイトルも狙うとなると、気がおかしくなりそうですね。

本日はここまでです。

記事を見て頂きありがとうござました。

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手筋

渡辺明
(名人・棋王・王将)

豊島将之
(竜王・叡王)

藤井聡太
(王位・棋聖)

永瀬拓矢
(王座)

渡辺明
(名人・棋王・王将)

豊島将之
(竜王・叡王)

藤井聡太
(王位・棋聖)

永瀬拓矢
(王座)