叡王戦について
叡王戦とは?
将棋界における8大タイトルの一つであり、2015年に設立された最も新しいタイトルである。
歴史
叡王戦の前身はニコニコ動画などを運営しているドワンゴが主催していた電王戦。
~電王戦とは~
将棋棋士と将棋ソフトが勝負する非公式棋戦。
AI将棋のソフトの指示で、アーム型ロボットが駒を動かし、対局をする。
第五回大会である2017年電王戦を持って、終了となっている。
電王戦の終了後、引き続きドワンゴを主催として、新たなタイトルとして、「叡王戦」が誕生しました。
これは棋士とAIの将棋ではなく、棋士VS棋士の一般的な棋戦です。
主催
主催 :不二家(第5期にドワンゴより交代)
特別協賛:ひふみ、SBI証券
協賛 :中部電力
開催時期
予選 :10月~4月
本選 : 5月~6月
タイトル戦: 7月~9月
賞金
2,000万円程度
叡王戦の仕組み
叡王戦は
①予選トーナメント
②本選トーナメント
③叡王戦
の3つの流れで構成されている。
予選トーナメント
- 予選は段位別の持ち時間1時間トーナメント形式で行われ、16名が本選トーナメントに進出となります。
- 段ごとに本選出場枠は異なります。
- 女流棋士代表とアマ代表は4段ブロックに入ります。
本選トーナメント
本選トーナメントは予選トーナメント通過組16名とシード8名による持ち時間3時間のトーナメントとなっている。
~シード条件~
①前期叡王戦ベスト4以上
②タイトル保持者
③全棋士参加棋戦優勝者
④叡王戦成績上位者
決勝戦は一番勝負となっており、それを制したものが、叡王戦への挑戦権を得る。
叡王戦
遂に、本線トーナメントを制した挑戦者VS叡王による叡王戦である。
対局は6期より五番勝負に変更。
叡王戦注目の一局
ちょうどタイムリーな話ですが、昨日(9/14)に行われた叡王戦、叡王と竜王のタイトルを持つ豊島将之2冠と王位と棋聖のタイトルを持つ藤井聡太2冠による五番勝負第五局。
両者2勝2敗で最終決戦に持ち込まれた第5局。
とにかく、時間をフルに使った1戦となりました。
両者とも4時間の持ち時間を残り30分になっても惜しまない対局。
先に豊島2冠が持ち時間を使い切る展開。この時点では勝敗は均衡状態。
終盤の終盤で藤井2冠はAIでも予測できなかった最短経路の詰め路を発見。
111手で藤井2冠の勝利。
史上最年少で3冠達成という偉業を成し遂げました。