将棋アマチュアってどんなレベル?

 記事や将棋系ユーチューバーでもアマチュア○○段と言う言葉を聞くことがあると思いますが、
将棋でのアマチュアが何か知っていますか?

 今回は将棋界でのアマチュアが何か、アマチュアのレベルはどれくらいなのかについて説明してきます。

アマチュアとは?


まず、将棋界ではプロ棋士、女流棋士、アマチュアという3つの属性があります。

将棋の世界でプロと聞くと、一部の天才しかなれない狭き門というイメージがあると思いますが、その通りです。

では、アマチュアはどうでしょうか?

アマチュアは将棋を趣味としている人でもなろうと思えばなることはできます。

それでも、アマチュア棋士にも段級位がしっかりと設けらており、
アマチュア棋士の中にはプロに匹敵する強さを持つ人もいます。

アマチュアは一番下の10級~最上の8段まであります。(6段、7段は特例であり、一般的には6段までとされています)

アマチュアになるためには?



アマチュアの段級位には公認と非公認があります。

公認は日本将棋連盟が発行する免状・認定状を取得した場合で、非公認はそれ以外です。

それでは、公認のアマチュア段級位を取得するためには、どうすればいいのでしょうか。

大きく方法は4つあります。

①大会で成績を残す

日本将棋連盟が主催しているアマチュア大会で成績を残すことで、その大会の規模や成績に伴った段級位を取得することができます。

 ・全国大会優勝    :六段
 ・全国大会準優勝   :五段
 ・都道府県大会の優勝者:四段


②認定問題で認定

日本将棋連盟が発行する雑誌や新聞などに記載のある将棋問題を解き、そこで一定の成績を出すと認定される場合があります。

これなら、いけそうと思う方は是非挑戦してみて下さい。


③将棋対戦ゲームを活用する

最近はネットの普及で将棋対戦をオンライン上(ネット上)でできるようになりましたね。

YouTube上では将棋ゲームを使ったゲーム配信をするユーチューバーもいたりします。

将棋ゲームをやったことがある方ならご存じかもしれませんが、将棋対戦ゲームでも段級位を取得可能となっております。

認定書を出している将棋ゲームとしては

・将棋ウォーズ
・将棋倶楽部

などがあります。

ゲームのホーム画面で「日本将棋連盟 免状・認定状申請」という項目があります。


④棋士による認定

棋士はアマチュアの段級位を認定することができます。


全体的に、アマチュアの段級位の取得って曖昧ですよね。

ただ、将棋を学んだり、楽しむ際に、一つの目標としてアマチュア段級位を目指すのはモチベーションアップになりそうでね。

アマチュアのレベルってどれくらい?


正直、アマチュアとプロはレベルが段違いです。

 

アマ段級位
レベル
プロ
10級~9級
初心者
8級~6級
1手詰ができ、得意の戦法がある
5級~3級
3手詰~5手詰ができる
2級~1級
7手詰ができる
初段
9手詰ができる
二段
アマ県大会予選通過・11手詰ができる
三段
アマ大会常連・15手詰ができる
四段
アマ県代表
奨励会6級
五段
アマ全国大会上位
奨励会5級~4級
六段
アマ全国1位
奨励会3級~1級
七段
アマチュア名人戦、竜王戦優勝
奨励会初段~3段
八段
もはやプロ
4段(プロ)

かなり漠然とはしていますが、イメージは湧いたでしょうか。

自分の将棋レベルが、どれくらいなのかの目安にして頂けば幸いです。

アマチュアの最高段がプロ(4段からがプロと呼ばれている)ということなので、
アマチュアとプロはレベルが段違いであることは明らかですね。


アマチュアからプロにいくことは可能?


可能か否かでは可能性はあります。

しかし、限りなく0に近いです。

理由としては、将棋ではプロになる年齢に制限があり、プロを目指す人は小学生くらいからプロになる路線である
研修会、奨励会を目指します。

なので、プロはもとからプロの道、アマチュアはアマチュアの道となっているのです。

しかし、プロ編入試験という制度を使えば、アマチュアがいきなりプロになることも可能です。

プロ編入試験とは新人棋士5名と戦い3勝すればプロになれるというものです。

2020年2月将棋ユーチューバーとして活動する折田翔吾四段はこの制度を使って見事プロになりました。

 

アマチュアからプロは下剋上みたいで、わくわくしますね。

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