対「鬼殺し」完全攻略
3パターン

将棋の奇襲戦法の一角である鬼殺し戦法。

図1では先手が鬼殺し戦法。

先手で使われることが多く、角道を開けたまま戦います。

図1のように、先手は7七地点に桂馬を跳ねるのが鬼殺しの特徴です。

以降は桂馬と角を使って、相手陣地を一機に攻めたてます。

自身も玉を囲わずに戦いますが、相手にも玉を囲う隙を与えたないため、初見だと、かなりきつい戦法と言えます。

今回はこの鬼殺しを、対策法をお伝えします。

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図1

鬼殺し対策①後手6二金と上がる(後手が鬼殺し対策)

図2

ポイント

1.後手6二金(6手目)と上がります。ここを銀ではなく、金で上がるのが鬼殺し対策の基本方法です。

2.先手が5五角(11手目)と指した場合、後手は6三金(12手目)とすることがポイントです。先手の桂跳ねを金の左右の利きで防ぎつつ、2二地点の銀に飛車のひもを付けました。

3.先手は桂馬が受からず、後手は桂馬得なうえに、先手は貼ってしまった角が役割を発揮できません。

鬼殺し対策②後手を中飛車にする(後手が鬼殺し対策)

図2

ポイント

1.先手が6五桂(5手目)と上がってきたら、後手は5二飛(6手目)としてみて下さい。

2.先手は桂馬を取り返すべく、7八飛車(11手目)と飛車を回り、後手のの7三の桂馬を狙いにきます。

3.後手は6五桂(14手目)と跳ね、7七地点と5七地点を狙います。

4.後手は6二銀(16手目)を忘れてはいけません。王手筋は早い段階で消しておきましょう。ここをしていないと、28手目に9五角と貼られると王手・金取りの両取りになってしまいます。

5.28手目までくると、先手は手駒はあるが自陣が弱い状況。一方、後手は守備は万全、攻めは飛車・金・桂でいけそうですね。

 

鬼殺し対策③14手目に7七角(後手が鬼殺し対策)

図3

ポイント

1.後手7七角(14手目)で王手・馬成りが狙えます。

2.先手の7四歩に対して、7二金と寄ることで、後手は受けきれます。

3.後手は角が成っている分、対局を有利に進めることができそうです。

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