名人戦について

名人戦とは?

 将棋界における8大タイトルの一つであり、最も伝統のあるタイトルであり、賞金額最多の竜王戦とともに、「二大タイトル戦」と呼ばれている。  


歴史

名人戦は江戸時代までさかのぼります。

江戸時代では家元制があり、大橋家、大橋分家、伊藤家の三つの家の人間でなければ、名人にはなれなかった。

その後1935年に家元に関係なく、実力さえあれば名人になれる現代の制度に変更した。

主催

主催  :朝日新聞、毎日新聞
協賛  :大和証券グループ

開催時期

予選   :6月~3月
タイトル戦:4月~6月

賞金

優勝賞金 :3,250万円

名人戦の仕組み

名人戦は順位戦最高クラスであるA級優勝者が名人戦の挑戦権利を獲得します。

 A級優勝者VS名人による名人戦7番勝負。全国の旅館・ホテルを回りながら対局し、先に4勝した人が名人タイトルを獲得です。

 そして、持ち時間は9時間。1局を2日にかけて行うこともあります。その場合、1日目の終わりには封じ手を行います。

名人戦伝説の一局

2006年の名人戦挑戦者決定戦は谷川浩司棋士(後手)VS羽生善治棋士(先手)の対局。両者A級で8勝1敗同士の対決。

 

谷川浩司
(引退後十七世名人)

羽生善治
(引退後永世称号)

先手の羽生棋士はこの場面を守りきりくか一機に詰ますしかない。

残り5分間の内、3分を割いて3一角から怒涛の攻撃。

谷川棋士は王将をなんとか逃げる。

そして、谷川棋士の30手目で羽生棋士は王手を続けられなくなった。

この戦いを制した谷川は名人戦で森内俊之に敗北している。

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